コラム

プリント写真をおしゃれに飾ってインテリアに
―写真家コムロミホさんインタビュー

2016.10.12

素敵な写真が撮れたら、部屋に飾ったり雑貨にアレンジしてお友達にプレゼントしたり、工夫次第でいろいろな楽しみ方ができます。今回は、写真家のコムロミホさんに、インテリアとして写真を楽しむコツを伺いました。




お気に入りの写真は、スマホやパソコンの画面で眺めるのも楽しいですが、それだけではもったいない!
部屋に飾ったり雑貨にアレンジするなど、いろいろな楽しみ方を見つけてみましょう。

今回アドバイスしてくださったコムロさんは「お金をかけずに、自分らしくてお洒落なものづくり」がポリシーだそう。お金をかけずに身の回りのものですぐにでき、おしゃれ度がぐっとアップする、そのテクニックを幾つか教えていただきました。


「自分のアトリエ兼スタジオを持ったことをきっかけに、手作りする楽しさに目覚めました。撮影した写真の組み合わせ方や飾り方次第で、雰囲気が変わるので、イメージを決めながら飾るようにしています。お金をかけなくても、海で拾った貝殻や流木、自分で作ったドライフラワーなど工夫次第でおしゃれに演出することができます。それにプラスして、かわいらしい雑貨や額などと合わせています。」


「写真は大きなサイズにプリントをしなくても、まずはL版やポストカードサイズにプリントすれば手軽に飾ることができるのでおすすめです。写真を飾るのはとても楽しいことなので、ぜひ写真をプリントして自分だけの素敵な空間を作ってもらいたいです。」


小物との組み合わせで飾る空間にストーリー性をもたせる



「写真をただ飾るだけでなくて、写真のイメージに合わせて、まわりの小物や額も工夫してみましょう。もしくは、インテリアに合わせて写真を選んでみてもいいと思います。例えば、旅先で撮影した写真ならば、旅先で出会ったお土産やチケット、イメージに合った小物などと一緒に飾るのもいいかもしれません。白い壁に同系色の写真を集めて飾るのも面白いですね。夏ならブルー系の写真だったり、シンプルにまとめたいならモノクロの写真だったり。」


「私はいつもポストカードサイズにプリントして飾るようにしています。そうすると、季節やそのときの気分に合わせて気軽に付け替えができるのでおすすめ。ライフスタイルに合わせて、それぞれのイメージでぜひ飾っていただきたいです。例えば、『子供の写真+子供の描いた絵』、『花の写真+ドライフラワー』など、楽しみ方はたくさんあります。」

コムロさんのアトリエの一角には旅先で買った雑貨とそのとき撮った写真がディスプレイされています。


「パリで撮影したスナップ写真と一緒に、パリのお土産屋さんで購入したエッフェル塔とマーケットで購入した古本もディスプレイしています。さらに、旅を連想しやすいように地球儀やスタンプも飾ってみました。マスキングテープで貼り付けた簡単なディスプレイですが、旅行の思い出いっぱいのスペースになりました。」


世界観のテイストに統一性を出すのも1つの方法


「そんなに海外や旅行なんて行かない!」という人でも、少しの工夫とアイデアで、身近なものを使って世界観を作ることができるそうです。
大切なのは、「飾るもののテイストを揃え、空間に統一性をもたせること」


「写真を飾る時はテイストを決めるのがおすすめです。私はアンティークな雰囲気が好きなので、アトリエのインテリアや雑貨はアンティークテイストなものを選んでいます。それに合わせて、写真も選ぶようにしています。自宅はモノトーンで統一していて、モノクロの写真を飾っています。ただ、生活のものが溢れていて、統一感を出すのってなかなか難しいんですよね。そこで、思い切って断捨離をしました(笑)。その空いたスペースに写真を飾っています。好きな写真に囲まれた生活は毎日の生活を楽しくさせてくれます。」


「バラの花が安かったので、ドライフラワーにしてみました。ドライフラワーは干すだけでいいので、簡単です。白い壁に白いスツール、そして白い缶にドライフラワーを飾って、バラの写真を貼りました。あまりいろんな色を使うとごちゃごちゃしてしまうので、シンプルにまとめています。たくさん写真を飾るとテイストをまとめるのが難しくなるので、まずは一枚の写真を使ってコーティネートするのがおすすめです。難しく考えずに、まずは飾りたい写真を飾ってみましょう。」


写真を飾る場所も空間づくりの基本です



「キッチンやトイレ、玄関などスペースが限られている場所はコーディネートがしやすいので、インテリアの雰囲気に合わせて写真を飾ってみましょう。自宅の玄関はモノトーンでまとめているので、モノクロの写真を飾っています。統一感が出てくると、自然とおしゃれな空間に見えてくるはずです。」


「アトリエのキッチンにいろんな国で出会った食材の写真を飾ってみました。おしゃれなスパイスやカッティングボードなども飾って、海外のキッチンのようなイメージでまとめました。麻ヒモを通した木製の洗濯バサミで写真を挟んでいます。簡単に付け替えができるので、おすすめですよ。」

写真を壁に貼りたいときに、最も簡単な方法は、麻ヒモと洗濯バサミを使ったディスプレイ。
すぐに真似できてかわいいので、ぜひ試してみましょう。


「使う道具は洗濯バサミと麻ヒモだけ。洗濯バサミのバネの部分に適当な長さに切った麻ヒモを通して輪にすればできあがりです。軽いのでヒモの部分をマスキングテープで貼り付ければ、壁を傷つけることもありません。賃貸住宅などでも重宝します。」




今回コムロさんには、テーマに合わせた写真と雑貨、空間の組み合わせのコツを紹介していただきました。
自分のやりやすい方法で、工夫したり、組み合わせたりすることで、空間のアレンジの仕方は無限に広がります。好きな写真をプリントしたら、どんな空間を演出するのかを楽しみながら、自由に飾って自分の世界観を作ってみましょう!

(コムロミホ)

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