コラム

これさえ読めば大丈夫!星空を綺麗に撮影するコツ

2016.06.08

遥か彼方から旅をして私たちのもとへ届く星の光。星を眺めていると、宇宙の世界が見えてくるような気がしてとてもロマンティックな気持ちになります。満点の星空が広がっている日は「この星空を写真に収められたらいいのにな」と思いますよね。ですが、何となく高度な技術が必要な気がしてしまう星空撮影。

今回は、そんな星空撮影のポイントをご紹介します。

どんな日を狙えばいいの?


星空を撮影するのに重要なのは、「場所」「天気」「時間」。

【場所】
まずは、郊外や山奥、海など、できるだけ暗いところを選びましょう。車のライトの届かない広めの公園がオススメです。(星空撮影オススメスポットはこちら

【天気】
まずは、晴れて星がたくさん出ている日。そして、できるだけ雲のない日を選んでください。

【時間】
満月の日だと月の光が影響して、山奥でも明るい星しか写せません。可能であれば新月の日を狙って撮影に出かけましょう。事前に、月の出・月入りの時間を調べておくといいですね。

撮影に必要なものは?

「星空撮影用の機材を揃えなければいけないんでしょ?」と思われるかもしれませんが、撮影には下記さえあれば大丈夫!

【三脚】
これは必須!お値段が高ければ高いほどいい、というわけではありませんが、今から購入するのであれば、入門用よりしっかりした三脚をオススメします。これからの季節だと、花火の撮影にも役立ちますよ。(花火撮影のポイントはこちら

【広角レンズ】
手持ちの中でも、一番広角で明るい(Fの値が小さい)レンズを使用します。単焦点レンズの場合、焦点距離が50mm以上だと少し長すぎるかも。キットでついている標準ズームでも広角側のF値が4以下なら撮影可能です。

【レリーズ】
シャッターを切るときに発生してしまうブレを防ぎます。機種によって対応しているものが違うので、よく確認してから購入してください。

【パーマセルテープ】
手でも千切れて、貼った跡が残りずらい紙テープのこと。ズームやピントを決めたらそのまま撮り続けられるよう、パーマセルテープで固定しておくと撮影がスムーズです。とは言っても、普段はあまり使用しないし買うのが勿体ないという方は、マスキングテープでも代用できます。

撮影方法は?

準備が整ったらいざ実践です!

(1)マニュアルモード(M)
星はとても弱い光なので、オート露出ではなかなか上手く撮影できません。マニュアルモードで露出を設定しましょう。

(2)露出設定
ISO感度は800〜3200程度。機種によってノイズの出方が変わってくるので、このくらいならいいかなという自分のカメラの許容できる上限を知っておくといいでしょう。F値は4程度、開放から一段絞ったところで固定してください。シャッタースピードは15秒から30秒程度で撮影してみてください。

撮影環境や条件によって変わるので、上記を基準にテスト撮影で調整してくださいね。

(3)ピントはマニュアルフォーカス
星にピントを合わせるのは難しいですが、明るい星を目安にピントを合わせてください。画面の拡大機能がついているカメラであれば、テスト撮影をしてピントが合っているか確認して本番に挑みましょう。ピントを合わせたら、パーマセルテープでレンズのズームリングとピントリング(くるくる回る部分)を固定しておくと安心です。

AUTOホワイトバランスで色味が合わない場合は、色温度設定で好みの色に。また、データは重くなってしまいますが、RAWで撮影すると撮影後の調整が可能になります。

星空は空気が澄んでいる秋冬が一番綺麗に見えると言われていますが、春夏にしか見られない星座もあります。おでかけついでや夏休みの帰省などで、星空撮影に挑戦してみてくださいね。

(maaya)

[Photo by Shutterstock.com]

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