コラム

世界の暮らしを撮り集めて《イギリス編》

2016.03.02

非日常の旅にカメラを持っていくと、街歩きがもっと楽しくなります。また、訪れた国別に旅写真を分けてみると、おもしろいことがわかります。
被写体との距離感、構図、撮影枚数・・・
その国の文化や国民性によって、それぞれ特徴がハッキリと出てくるのです。

前回は、《インド編》をお届けしました。今回は、日本から直行便で12時間半、ヨーロッパの島国イギリスの写真をお届けしたいと思います。

London(ロンドン)


ロンドンは、イギリスの首都でトレンドの発信地。世界でも観光客が多い都市ですよね。そんなロンドンの写真からご紹介します。

イギリスでもっとも有名な観光スポット、バッキンガム宮殿。こちらはその近くで撮影した近衛兵です。並んでいる姿がとても可愛く(と言ったら失礼ですが)、近衛兵を見ると「イギリスに来た!」と感じられます。

続いてこちらは、公園での一枚。鳩の中にリスが1匹混ざっているのが、なんとも愛らしく撮影しました。それを見つめる男性も終始動かず、いい味を出してくれました。どの国を訪れても、公園で撮影する日を必ず作ります。当たり前のことですが、有名な観光名所は観光客が多いのであまり好んでは行きません。その土地の人々がどんな暮らしをしているのか、どんな風景が転がっているのか、それを見つめる時間こそが、私にとっての旅写真なのです。

こちらは、宿泊したホテルの近所にあったパブで。雑誌の写真と男性の組み合わせを面白く感じて撮影しました。

こちらは、ひょっこり顔が出ているおばあちゃんに惹かれて。アンティーク小物やお土産、ファッションアイテム等、海外のマーケットは何でもありなお店が多いので、歩いているだけでも楽しいですよ。

Oxford(オックスフォード)


イギリス最古の大学都市オックスフォードでの一枚。「不思議の国のアリス」や「指輪物語」の誕生の地、ロンドンから電車で一時間程の距離にありながら、800年以上の歴史ある街並みを楽しむことができます。街全体が大学のキャンパスとなっているオックスフォードには、ロンドンとはまた違った魅力があります。

Cotswolds(コッツウォルズ)

イギリス人はもちろん、観光客に大人気の町コッツウォルズ。緑の丘とハチミツ色の家々は、おとぎの世界のよう。町には可愛らしいお店が並びます。


イギリスで撮影した写真は、少し被写体との距離が感じられます。インドと違い、写真を撮りながらコミュニケーションをとることもほとんどありませんでした。街並みと人を合わせて一枚のアートとして切り取る感覚で撮影することが多かったように思います。

旅写真で気をつけたいことは、その国の文化や風習を理解し、不快にさせないよう気を配りながら距離感をはかること。相手を尊重しながら撮影を楽しんでくださいね。

(maaya)

[ Photo by maaya ]
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